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スピードスケート | 氷の上を物体が滑るメカニズム

昨日のブログを送りましたら、
たくさんの御返信をいただきました。



私以上に皆さん悩まれているんだなと思わされました。



そういえば、
このブログで取り扱っていませんでしたが、




滑るメカニズム について、
2018年に解明されましたね




当時ものすごく震えました。




当初は、水分子を生み出すために、
摩擦により氷を溶かす。
圧力により氷を溶かす。
という説が随分と長く言われており、




圧力で氷を溶かすという考え方から、
「乗って滑る」という指導が確立されてきたかと思います。




この研究結果で判明したことは、
外力で氷を溶かしているというこれまでの予想は全く異なっており、
氷の表面に滑る水分子が存在するということです。





なので、氷にただ単に”乗る”ということでは、
滑走性が増大されて推進力が上がるということはまったくなく、
氷温により滑走性は決まるということです。
研究結果ではマイナス7度が最も滑る氷ということです。





スピードスケートの世界でも、
”マイナス7度が一番スピードがでる”というのは、
経験則で皆さんご存知のようです。





滑らすためにフォームやパワーをどうこうするということは、
無意味ということがわかっただけで大興奮です。





では、スピードを出すためには何をしなければならないのか





「加速」と「低摩擦」ということになります。







「加速」については、
遠心加速度をいかに利用するかにつきます。
ハンマー投げのハンマーの加速と同じ原理ですね。
ブランコの加速も同じ原理だと思います。





引っ張られる力を強めれば強めるほど、
物体は加速していくということです。





スピードスケートでは、
バンク角度をを付ければつけるほど加速していくということです。
直線でも、発生している遠心力に対して、
最大効率方向に力を加え、その時間が長ければ長いほど、
加速していくわけです。



そのための絶対条件は、
抗う力、つまりグリップ力、
要は、
「鋭いエッジ」をつくることです。




そのためには、
これまで何度も何度も何度も、
このブログやお電話、メールで申し上げてきた
”研磨”作業がものすごく重要な役割を担うということです。



しっかりと研磨して、
鋭いエッジを確保し、
遠心力に抗うことで、
しっかりと加速します。




そしてもう一つ、
ブレードそのものが摩擦をできるだけ受けない状態にする。
ということです。



わかりやすくいうと、
ロックとブレード側面を綺麗に仕上げる、
ということです。





これは我々技術者に求められることですね。
これも、何度かブログで紹介させていただき、
数多くのオリンピック選手に施工してきた、
世界中で当ショップでしかできない究極の加工である、
サイド研磨加工の有効性が証明されたことになります。





また、ロックやブレード側面の滑らかさの管理も
これまで以上に重要になってきますので、
ダイヤルゲージ等による
”ブレード管理”
も非常に重要な管理作業と言えます。





この論文が発表されたときの興奮はものすごいものでした。





思い出したので書いてみました。
ご質問等ございましたら、お電話でも深夜0:00まで受け付けておりますので遠慮なくご連絡いただければと思います。




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スピードスケート専門店 Speed Star
店長     : 中山 久美
電話番号   : 050-5534-5640 
(不在の場合はメッセージを残しておいて頂ければ必ず折り返します)
メール     :  info@office-speedstar.com
お得な
メルマガ登録 : http://goo.gl/FRJPR
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